2023年10月現在、SNS上で「岸田総理が独身税を導入する」などといった投稿が話題にあがっています。
岸田総理は「増税めがね」とまで言われるほどに、これまで様々な増税対策を行っており、これが事実だとしたらと不安に思われる方も多いと思います。
そこで、現在政府が独身税の導入を予定しているのか、また噂の発端などを調査しました。
岸田総理が「独身税導入」って本当?
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「独身税導入」は予定なし
結論から言うと、
2023年10月現在では、岸田総理が独身税を導入する予定はありません。
岸田総理が今後検討していると言われる「増税・負担増リスト」にも「独身税」の文字はないため、少なくとも当面は導入の予定はないと思われます。
ブルガリアで独身税を導入していた!
実は、ブルガリアでは、1968年~1989年の21年間にわたり独身税を導入していたとう実績があります。
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ブルガリアでの独身税導入の実績をまとめると以下の通りです。
25歳以上の独身者から収入の5%~10%を独身税として徴収
結果として出生率は2.18から1.86へと下がった
つまり、少子化対策として施行された独身税導入は失敗に終わったということです。
もしも、日本で独身税が導入されるとすれば、ブルガリアと同様「少子化対策」という理由付けがされると想像できます。
世界で失敗例があるにも関わらず、同じ政策を実行するとなるとそれなりの理由や補填が必要となりそうです。
世間で高まる不安の声
とはいえ、SNS上では連日多くの不安の声があがっています。
何でも税金かけすぎてもはや罰金
シングルマザー・シングルファーザーからも徴収するの?
といった声があがっていました。
反対意見が多い中、一部既婚者にとっては、その分を子育て世帯に回してほしいといった声もありました。
これは実現したら世間の批判は必至ですね。
岸田総理「独身税導入」の噂の発端
政府が今のところ独身税導入について何の言及もしていないにも関わらず、どうしてこのような噂が広まっているのでしょうか。
2017年 石川県での意見交換で話題になる
独身税についての話題は、今から6年ほど前の2017年にも広まったことがあります。
石川県かほく市のママ課(市民ボランティア)と、財務省の官僚との意見交換会で、「結婚後に出産し、生活水準が下がったなと思ったりする。独身者にもちょっと負担をお願いできないか」との意見があがりました。
これに対し官僚が、「独身税という考え方がかつて出たことがあったけど今はない」と話したことで、「独身税」という言葉が報道やネットで広まり炎上しました。
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その後も、独身税については何かのきっかけで度々話題になることがあったようです。
2023年 れいわ新撰組の動画で拡散
今回、独身税に関する話題が広まっているのは、
X上で「れいわ新撰組」の山本太郎さんの動画が出回ったことがきっかけ
だと思われます。
こちらの動画は、おそらく「れいわ新撰組」の山本太郎さんが定期的に行っている「おしゃべり会」の一部で、増税に対する質問をしたのも一般の方だと思われます。
この質問者の方が、独身税の話をどこで聞いて山本太郎さんに質問したのかは定かではありません。
実際、受け答えをした山本太郎さんも初耳の様子でした。
そのため、この独身税の質問は出所不明だと考えられます。
まとめ
岸田総理が「独身税導入」をするのかどうか、またその噂の出所を調査しました。
結論は、「独身税導入」はあくまで噂レベルであり、岸田総理や政府は、独身税について現在何の言及もしてはいません。
岸田総理のこれまでの様々な増税対策を見て、国民は疑心暗鬼になっているのかもしれませんね。
独身税は当面ないと思われるので、ひとまずは安心です。